BIZTEL API使ってみた Vol.1 取れない電話の悩みを解決したい!
今回から新たに始まる「BIZTEL API使ってみた」シリーズでは、BIZTELをもっと便利にお使いいただくためのAPI連携機能について、BIZTELのサービス担当が実際にさまざまな機能の実装にチャレンジします。
目次
チャレンジ担当者
やってみたいこと
在宅勤務が主流になり始めてから、日々オンライン会議の連続。。。
会議ばかりで内線着信やダイヤルイン番号への着信に出られないケースも多いですよね。
折り返しするのも手間がかかりますし、用件を留守電で吹き込んでもらうにしても、毎回ヘッドセットをして聞くのもまた手間がかかります。
そこでぼんやりと「用件がテキスト化されてslackに飛んでくるといいな。。。」と思い始めたので、これをBIZTEL APIで実現するべくチャレンジしてみました。
使用するツール・利用ライセンス ※
BIZTELの利用ライセンス
・コールセンタープランのご契約、もしくはビジネスフォンプランのご契約
BIZTELで必要なオプション
・音声認識IVR
・API連携IVR
BIZTEL以外に必要なもの
・Slack
・AmiVoice API
※ 詳細な条件についてはお問い合わせください。
準備
一連の流れを整理しましょう。まずはどういう仕組みにしたいかを検討。
考えた仕組みは次のとおりです。
①電話に10秒出られない(内線・ダイヤルイン着信)
②ガイダンスを再生
「坂元は現在電話にでられません。用件をお話しいただくとSlackで坂元に内容が届きますので確認させていただきます」
※留守番電話のようなメッセージだと吹き込んでもらえない可能性があるので、あえてSlackというワードを出して吹き込んでもらえるようにしました
③メッセージをしゃべってもらう
④メッセージを音声認識
⑤テキスト化されたメッセージをSlackの自分のダイレクトメッセージで通知
表示される内容としては「メッセージ内容」・「発信者番号」があればまずは充分かなと思い、将来的に機能を充実させるのであれば、発信者番号はクリックトゥコールでiPhoneからすぐに発信できるようになるとなおよいと思っています。
設定
① SlackのWebhookURLの取得
BIZTELとSlackを連携するために、SlackのWebhookURLを取得します。
取得時に送信したいチャネルを選択します
https://slack.com/services/new/incoming-webhook
チャネルを選択してWebhookURLを取得
これで、WebhookURLが発行されます。
② 音声認識IVRの設定
次に、BIZTELの音声認識IVRの設定です。
※ BIZTELの「3.3.0」以降のバージョンで利用できます。
コールセンター -> IVR -> 新規登録へ
「API連携を利用する」を有効にして新規登録
音声認識のAmivoice Cloud Platformでユーザ登録して接続URLを発行
https://acp.amivoice.com/main/
音声認識のURLを指定してAPI設定を行います。
③ APIレスポンス設定
音声認識結果を変数に入れて次のIVRへ転送する
転送するIVR番号は事前に設定しておく
音声認識結果は{(内線番号)_CODE1}のような形で次のIVRに引き継ぐことが可能です。
④ 転送先のIVR設定
同じく「API連携を利用する」でIVRを作成しAPI連携設定に進む
転送されてきた音声認識結果をslackのWebhookURLに対して送信します。
「受付入力種別」を入力なしとすることで転送後すぐにAPI処理に回すことが可能です。
結果
電話の動作確認。Slackにちゃんとメッセージが流れていることが確認できました。
電話に出れない時にまず内容が確認できて、必要があれば折り返しができる理想に近い運用が可能になりました。
実は、音声認識した結果をAPI処理するにあたって、最初は「API連携コールアクション」で実現できると思っていてその設定を何度もしながら苦戦していました。
結局のところ解決方法が判らず、BIZTELサービスデスクのメンバーに聞くと即答でAPI連携IVRを組み合わせることでできますよ、と教えてくれました。自分ももっと勉強して経験していかなければなりませんね。。
みなさまも是非、業務改善にBIZTELを活用してもらえればと思います。
最後に
結果として今回うまくいきましたが、こういった身近な業務改善がシステム開発なしに利用者のレベルでアイデアを出してうまく設定できるのはとてもよいですね。
また色々ちょっとした業務改善を考えていきたいと思います。
編集後記
今回の「BIZTEL API使ってみた」は、BIZTELの音声認識IVRを活用してSlackでメッセージを送信する仕組みを実践しました。
BIZTELでは、API連携によってさまざまな利用シーンに対応することができます。
「BIZTEL API使ってみた」ではこのように実際にBIZTELの利用者が思いついた業務改善のアイデアを、読者のみなさまが簡単に設定・実現できるよう、これからもさまざまな機能を紹介していく予定です。
いまBIZTELをご利用中のお客さまも、「こんなことがしたい」というご希望がございましたら、BIZTELサービス担当までご相談ください!