BIZTEL API使ってみた Vol.5 Google Sheets APIと連携して対応履歴を自動作成したい
「BIZTEL API使ってみた」シリーズでは、BIZTELがもっと便利に使えるようになるAPI連携機能を活用して、サービス担当者がさまざまな機能の実装にチャレンジします。
前回の記事はこちら:
今回はGoogle Sheets APIと連携し、対応履歴の自動作成の仕組みを行っていきます。
目次
チャレンジ担当者紹介
背景
開発部門では、営業時間外に社内から問い合わせがあった場合、対応履歴を管理台帳にまとめています。問い合わせを受けた人が、BIZTELの通話履歴画面の情報を基に手動で台帳記入を行っています。
時刻・通話時間・発信者・応答者だけではなく、録音ファイルを聞いて通話概要も記入しているため、対応履歴の作成業務に工数がかかってしまっていることが課題です。
今回やってみたいこと、実現したいこと
今回は、BIZTELとGoogleスプレッドシートを使って対応履歴の作成業務の効率化を実施してみたいと思います。
具体的には、通話終了後にGoogle Workspaceと連携してGoogleスプレッドシートに以下を自動記録する仕組みを作っていきます。
- 『いつ・誰が・どのくらいの時間』電話対応を行ったのか
- 音声認識の結果(通話内容のテキスト)
使用するツール
BIZTELの利用ライセンス
・コールセンタープランのご契約、もしくはビジネスフォンプランのご契約 ※
BIZTELで必要なオプション
・API連携コールアクション
・音声認識連携
BIZTEL以外に必要なもの
・AmiVoice Cloud Platform
・Google Sheets API
・Google スプレッドシート
※ ビジネスフォンプランの場合はオプションで通話録音のご契約が必要です。
詳細な条件についてはお問い合わせください。
実現したい動作
BIZTELに電話がかかってきたら、いつもと同じように通話を開始します。
通話が終了すると、Google Sheets APIを使って指定したGoogleスプレッドシートに
「いつ・誰が」など通話に関する情報や、テキスト化された通話内容が自動で記録されます。
設定の実践
Google Sheets APIの事前準備
①OAuthクライアントの作成
Google Cloud Platform にアクセスし、OAuthクライアントを作成します。
②Google Sheets APIの有効化
Google Sheets APIを有効にします。
③Google スプレッドシートの準備
対応履歴用のスプレッドシートを準備します。
反映させたい項目名をセルに入力します。
BIZTEL管理画面の設定
①OAuthアカウントの登録
対象マニュアル: 1.OAuthアカウントの設定
Google側で発行したOAuthクライアントIDとOAuthクライアントシークレットを、以下のとおり登録します。
BIZTEL管理画面 > メニュー「連携オプション」 >「OAuthアカウント登録」 > 右上「新規」
『クライアントID』へ『OAuthクライアントID』を入力
『クライアント・シークレット』へ『OAuthクライアントシークレット』を入力
②コールアクション連携の設定
対象マニュアル:1.コールアクション
BIZTEL管理画面 >メニュー「連携オプション」 >「コールアクション連携」
右上「新規」>「コールアクション名」を記入 >「保存」
タブ「API連携」 > 新規
音声認識サービス連携完了後に
指定したスプレッドシートに対して、通話履歴情報が記録されます。
結果
設定後にテストコールを実施し、以下の情報をGoogleスプレッドシートに
自動記録させることに成功しました!
- 通話開始時間
- 発信電話番号
- 着信電話番号
- 応答した内線番号
- 応答したアカウント名
- 通話時間
- 音声認識結果
- 録音ファイルURL
音声認識結果も連携でき、録音ファイルを都度確認することなく、
通話内容のテキストが自動的に反映されるため、入力の手間を省くことができます。
もし音声認識結果でわからないところがあれば、録音ファイルURLで確認することも可能です。
対応の状況がこのファイル1つで把握可能となったチャレンジでした。
振り返り・まとめ
今まで人の手で管理していたことが、APIと連携することで自動入力での管理が実現でき、ミスなく作業効率を向上させることに成功しました。
これにより他の業務へ従事する時間を増やすことができ、業務改善にもつながります。
同じような業務で困っている方は是非、ご活用ください。
編集後記
今回の「BIZTEL API使ってみた」は、Google Sheets APIと連携し、対応履歴を自動的に作成する仕組みを実践しました。
BIZTELでは、API連携によってさまざまな利用シーンに対応することができます。
「BIZTEL API使ってみた」ではこのように実際にBIZTELの利用者が思いついた業務改善のアイデアを、読者のみなさまが簡単に設定・実現できるよう、これからもさまざまな機能を紹介していく予定です。
いまBIZTELをご利用中のお客さまも、「こんなことがしたい」というご希望がございましたら、BIZTELサービス担当までご相談ください!