2022.06.01
2022.09.15

クラウドPBX移行時に電話番号はそのまま継続利用できるのか?条件ごとに解説

いまや多くの企業で、様々なメリットがあるクラウドPBXへの移行が進められています。一方で、クラウドPBXへの移行において気になるのが、「既存の電話番号を継続利用できるかどうか」ではないでしょうか。

クラウドPBXへの移行時に既存の電話番号を継続利用するためには、いくつかの条件があります。この記事では、具体的にどのような条件であれば電話番号を継続利用できるか、またその際の移行方法について紹介します。

1. クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、PBXの機能をインターネット上から利用できるサービスのことです。これまで一般的に用いられていたオンプレミス型のPBXでは、拠点ごとにハードウェアを購入したうえで、設置工事を実施する必要がありました。また、設定作業も業者に依頼する必要があり、スピーディな対応が難しいという問題がありました。

一方で、クラウド環境下でPBX機能を提供するクラウドPBXであれば、ハードウェアを購入する必要がありません。導入時の工事は不要で、回線数や同時通話数などの設定作業もブラウザから行えます。オンプレミス型のPBXと比較して、環境の変更やメンテナンスの手間を削減できる点がメリットです。

コストや運用面によるメリットから、最近では電話環境の構築にクラウドPBXを選択する事業者が増えています。

2. クラウドPBX移行時に電話番号は引き継げるのか

クラウドPBXへの移行を考える際、「現在利用している電話番号を継続利用できるか」は特に気になるポイントではないでしょうか。冒頭でご紹介した通り、クラウドPBXへ移行する際に電話番号を継続できるかは条件によって異なってきます。

ここでは、クラウドPBXサービスであるBIZTELを例に挙げて、ケースごとに解説を行います。

03/06などの地域番号

03/06などの地域番号については、電話番号の移行と同時に事業所・オフィスが市外局番の区域外へ移転するなどがない限り、基本的に継続利用が可能です。

主要都市など一部地域の電話番号については、後述する番号ポータビリティによりBIZTELでの継続利用ができます。また、ひかり電話番号を利用している場合も、条件によっては専用ルータを使って継続利用が可能です。
また、番号ポータビリティの対象外地域や、ひかり電話番号の継続利用の条件にあてはまらなかった場合など、上記以外のケースについては専用のゲートウェイを設置することで対応できます。

0120/0800/0570番号

0120・0800といった、電話をかけた側の通話料が無料になる番号や、ナビダイヤルの0570番号については、場合によりキャリアの変更が必要になるケースもあるものの、基本的にはBIZTELで継続利用できます

050番号のケース

IP電話に利用される050番号は、原則としてBIZTELでの継続利用はできません。ただし、一部のケースにおいて継続利用できる可能性もあるため、詳しくはお問い合わせください。

3. 地域番号の具体的な移行方法

03/06などの地域番号については、上述の通りBIZTELのクラウドPBXで継続利用できます。以下では、既存番号を継続利用するための3つの方法について詳しく解説します。

番号ポータビリティの利用

固定電話の番号ポータビリティ(LNP:Local Number Portability)とは、固定電話で利用している電話番号を、他社の電話サービスに引き継いで利用できる仕組みのことです。

この仕組みを利用してBIZTELへ番号を引き継ぐ場合には、対象の電話番号の通信キャリアを、BIZTELと業務提携を結んでいる回線事業者に移行します。

ただし、番号ポータビリティを利用できるのは、東京(03 / 042)・大阪(06)・名古屋(052)・札幌(011)・仙台(022)・横浜(045)・さいたま(048)・千葉(043)・京都(075)・広島(082)・福岡(092)などの主要都市エリアの番号に限られるため注意してください。

また、移行する電話番号がNTT東日本・西日本が発行したアナログ・INSの番号であることも番号ポータビリティの利用条件です。他社に契約を移行した場合であっても、最初に番号を発行した時点でのキャリアがNTT東日本・西日本であれば、対応できる可能性があります。

ひかり電話番号利用

ひかり電話の番号を利用している場合も、継続利用が可能となります。ただし、NTT東日本・西日本のビジネス向けIP電話サービス「ひかり電話オフィスエース」を利用していることが条件です。

また、ひかり電話番号を継続利用する場合には、専用ルータを拠点ごとに設置する必要がありますが、後述する専用ゲートウェイを設置する方法よりも費用を抑えることができます。

専用ゲートウェイの設置

番号ポータビリティが利用できず、かつ、ひかり電話番号利用の条件にもあてはまらないケースにおいては、専用のゲートウェイを設置することで継続利用できます。上述した番号ポータビリティの対象エリア外であっても、この方法であれば電話番号を変更する必要がありません。

ただし、ゲートウェイ機器は高価であることが多いため、この方法で電話番号を継続利用する場合には、ある程度の費用がかかる点に注意が必要です。

番号継続の注意点

上記のいずれかの方法によって、クラウドPBXに移行した後も、現在の電話番号を利用し続けることができます。

ただし、クラウドPBXへリプレイスする際に、併せて市外局番のエリア外への事務所移転を実施する場合は、番号を継続できません。また、リプレイス後も同様に、地域をまたいで事務所を移転する時には番号を変更する必要が生じます。

4. 既存番号を継続利用するメリット・デメリット

電話番号の継続利用には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット

電話番号を継続利用するもっとも大きなメリットは、顧客への周知が不要であることでしょう。電話番号が変更になると、顧客への個別連絡が必要なことはもちろん、自社Webサイトの改修やパンフレット・チラシなどの再印刷、行政への連絡など、様々な対応が必要となります。そして、これらの対応を実施するためには、かなりの作業負荷やコストがかかります。

また、顧客に必ずしも新しい番号を覚えてもらえるとは限りません。顧客が間違って過去の電話番号にかけてしまい、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまうリスクもあります。
電話番号を継続利用できれば、これらの問題は発生しません。

デメリット

一方で、状況によってはルータや専用ゲートウェイの設置が必要となるため、その際は追加で手間や費用がかかることがデメリットです。そのような場合はルータやゲートウェイの設置コストと電話番号変更時のデメリットを天秤にかけて、検討を行う必要があります。

5.まとめ

この記事では、クラウドPBXへの移行において、既存の電話番号を継続利用するための条件や、BIZTELでの地域番号の移行方法について紹介しました。クラウドPBXを導入する際、電話環境にもよりますが、多くの場合は電話番号の継続利用が可能です。

電話番号を変更すると、顧客への連絡や情報更新など多くの手間がかかってしまうため、まずは電話番号を引き継げるかどうかを確認してみてください。